本コラムをお読みいただきありがとうございます。船井総合研究所のWEBマーケティングチームです。

　インスタグラムを利用していると、「@」マークがついた投稿をよく見かけるのではないでしょうか。これが「メンション」機能です。日常的なコミュニケーションから、企業のキャンペーン活用まで幅広く使われるこの機能ですが、意外と「タグ付け」との違いや、通知の仕組みについて詳しく知らない方も多いようです。

　本コラムでは、「インスタメンションとは」という基本から、ストーリーやフィード投稿での具体的なやり方、そしてビジネスでの活用テクニックまで、完全版として徹底解説します。

　「インスタメンションとは」どういう意味なのか、一言で言えば「@ユーザーネーム」を使って相手に「あなたのことについて話していますよ」と知らせる機能のことです。

　本コラムで得られる、メンションの基本から応用テクニック（隠しメンションなど）までの全てをマスターし、インスタグラムでのコミュニケーションをより円滑に、効果的に広げていきましょう。

　まずは、メンション機能の定義や仕組み、そしてよく混同される「タグ付け」との違いを明確にしましょう。

1-1. メンション（Mention）の定義と仕組み

　メンション（Mention）とは、日本語で「言及する」という意味を持つ言葉で、インスタグラムにおいては相手のアカウントを投稿に紐付ける機能を指します。

　テキスト入力時に「@」に続けて相手の「ユーザーネーム（ID）」を入力することで、その部分がリンク化され、タップすると相手のプロフィール画面に飛べるようになります。

1-2. よくある疑問！「メンション」と「タグ付け」の違い

　メンションとタグ付けは似ていますが、設置場所や目的に違いがあります。

　違い①：設置場所
　メンション： ストーリー、フィード投稿のキャプション（文章）、コメント欄などの「テキスト」部分に使われます。
　タグ付け： フィード投稿の「画像や動画そのもの」に貼り付ける形で使われます。

　違い②：目的と使い分け
　メンション： 「@〇〇さん、ありがとう！」のように、会話的なコミュニケーションや、ストーリーでの気軽な紹介に使われます。
　タグ付け： 着用しているブランドや、一緒に写っている友人の情報を、作品の一部として残す目的で使われます。

1-3. メンションすると相手にどう通知される？（バレる範囲）

　メンションを行うと、相手には以下のように通知が届きます。

　ストーリー： DM（ダイレクトメッセージ）として通知が届きます。ここから相手は「ストーリーズに追加（リポスト）」することができます。
　フィード投稿・コメント： アクティビティ（ハートマークのアイコン）に通知が表示されます。

　相手がフォロー外や非公開アカウントであっても、メンション自体は可能です（相手の設定によります）。ただし、相手がメンションを許可していない場合は、通知が届かない、あるいはメンション自体ができないことがあります。

　それでは、実際にインスタグラムの各機能でメンションを行う手順を解説します。

2-1. ストーリーズでメンションする方法

　ストーリーでのメンションは最も頻繁に使われる機能の一つです。2つの方法があります。

テキスト入力で「@」を使う方法：
　文字入力モードで「@ユーザーネーム」と入力します。候補が表示されるので、該当するアカウントをタップします。

「メンションスタンプ」を使う方法：
　スタンプトレイから「@メンション」スタンプを選び、ユーザーネームを入力します。

　複数人をまとめてメンションしたい場合は、テキスト入力で「@Aさん @Bさん…」と続けて入力するのがコツです。

2-2. フィード投稿（キャプション）でメンションする方法

　フィード投稿のキャプション（説明文）内でメンションするには、文章の中に「@ユーザーネーム」を入力するだけです。投稿が公開されると、その部分は青字のリンクに変わり、タップできるようになります。

2-3. コメント欄・リール・プロフィールでメンションする方法

　コメント欄： 特定のコメントに返信する際や、友人に投稿を知らせたい時に「@ユーザーネーム」を使います。
　プロフィール： 自己紹介文に「サブ垢→@sub_account」のように入力することで、関連アカウントへの誘導が可能です。

　自分がメンションされた場合の対応方法についても知っておきましょう。

3-1. メンションされた時の通知確認方法

　メンションされると、ストーリーの場合はDMに、それ以外の場合はアクティビティ（ハートマーク）に通知が届きます。

3-2. ストーリーズでメンション返し（リポスト）する方法

　ストーリーでメンションされると、DMに「ストーリーズに追加」というボタンが表示されます。これをタップするだけで、相手の投稿を自分のストーリーに引用してシェア（リポスト）することができます。

　その際、お礼のメッセージやGIFスタンプを加えるなどのアレンジをすると、より丁寧なコミュニケーションになります。

3-3. 知らない人にメンションされた場合の対処法

　スパムアカウントなどから、勝手にメンションされることがあります。不快な場合は、無視するか、アカウントをブロック・通報しましょう。また、プライバシー設定から「メンションできる人」を「フォローしている人のみ」などに制限することも可能です。

　メンションをより効果的に、おしゃれに見せるためのテクニックを紹介します。

4-1. ストーリーでメンションを隠す「透明メンション（隠しメンション）」

　「相手には通知したいけれど、投稿画面にはメンションを表示させたくない」という場合に使えるテクニックです。

　文字色を背景色に合わせる： スポイト機能を使って、メンションの文字色を背景と同じ色にして見えなくします。

　スタンプや画像の裏に隠す： メンションを縮小し、その上からスタンプや画像を重ねて隠します。

　画面外に飛ばす： メンションを指でドラッグして、画面の枠外ギリギリまで移動させて見えなくします。

4-2. メンション文字をおしゃれに加工するデザイン術
　
　フォントの種類を変えたり、一文字ずつ色を変えたりすることで、メンション自体をおしゃれなデザインの一部として見せることができます。

4-3. ビジネス・マーケティングでのメンション活用
　
　企業アカウントでは、ユーザーに自社商品についての投稿を促し、メンションしてもらうことでUGC（口コミ）を増やすキャンペーンなどが有効です。メンションされた投稿を公式アカウントでリポストすることで、ユーザーとのエンゲージメントを高め、ブランド認知拡大に繋げることができます。

　「メンションしようとしても候補が出てこない」「リンクにならない」というトラブルの主な原因と対処法です。

5-1. メンションできない主な原因

　原因①：ユーザーネームのスペルミス
　「@」の後は、相手の「名前」ではなく「ユーザーネーム（ID）」を入力する必要があります。

　原因②：相手がメンションを「許可しない」設定にしている
　相手がプライバシー設定でメンションを拒否している場合、メンションできません。

　原因③：相手にブロックされている
　ブロックされている相手はメンションできません。

5-2. 候補が出てこない・リンクにならない時のチェックリスト

　「@」が全角になっていないか確認： メンションを機能させるには、必ず半角の「@」を使用する必要があります。

　通信環境やアプリのバージョン確認： アプリの不具合の可能性があるため、再起動やアップデートを試してください。

　メンションは、相手と繋がるための「架け橋」となる重要な機能です。

　「インスタメンションとは」を正しく理解し、マナーを守って活用することで、友人との交流だけでなく、ビジネスにおけるファン作りにも大きく貢献します。タグ付けとの使い分けや、隠しメンションなどの小技を使って、ぜひ上級者の運用を目指してください。